デレクターズレポート ロタウイルス対策 経口補水療法

よく耳にするロタウイルス?皆さんはご存知ですか?

特に小さなお子様を持つご家族の方には頭の片隅にでも知識を備えておいてください。

 毎年11月頃から春先ぐらいまでに流行する病気です。

特徴の一つとして嘔吐から始まり、下痢とダブルできますので子供は消化液を失ってしまい脱水症を起こします。

脱水症と聞くと水分が足りない?と水分ばかり補充しがちですが、消化液の中には水分と塩分が含まれておりこの塩分も大切なのです。

 2~3日ほど症状が続くと水分不足となり喉が乾き、尿が少なくなり、興奮状態となります4日目を過ぎたあたりから塩分不足が起こり手足が冷たくなりぐったりしてきます。

下痢はオムツからもこぼれ落ちるような水のような便が1日数回~数十回続きます。

 

もちろんここまで様子を見る前に病院に相談しなくてはなりませんが、何かの理由で病院に通える平常時ではないときロタウイルスに感染してしまった場合、経口補水液(ナトリウムやカリウム、唐、水分を下痢の時に腸から吸収しやすく作った液)を下痢で失った量以上に与えましょう。

嘔吐がひどい時にはいくら経口補水液を飲ませても吐いてしまい意味がないので、吐かせないためにスポイトなどを使い少しずつ飲ませると腸の方へ流れていき吸収されます。

 

嘔吐は急性下痢のはじめに、数時間から半日ぐらい続くことがあります。

焦らずこの嘔吐を収めるために2~3時間絶食させ落ち着いたところで経口補水治療法を試してみましょう。通常数時間で嘔吐は止まり、脱水症は進行しない事が多いです。

 

経口補水液の摂取量、乳児、体重1Kgあたり3050ml(1日)幼児300600ml(1日)

学童500600ml(1日)が目安です。

経口補水液は薬局で売っています急な大災害すべての薬局は閉まりますので体力の弱い乳幼児には耐えられませんのでお子さんがいらっしゃるご家庭では常に備えておくことをお勧め致します。                医療デレクター